年末になると大掃除やら正月の準備やら忙しくなりますね。
仕事の合間や休日に、出来るところから始めています。
先日、ワタシにとって最も手ごわい相手である台所の換気扇を掃除しました。
古い家の時は、昔ながらの羽が回るプロペラの換気扇だったのですが、今はレンジフードと呼ばれているデカい代物です。
蓋を開けて、コレとコレを外して、この奥にある蝶ねじを外して掃除するんですよ〜、と工務店の方から言われていたのですが、元に戻せなくなったら怖い、とビビりのワタシ。
シロッコファンという筒状の羽がたくさんある部分は、取り外さないと掃除しずらいです。
外してガリガリ洗いたい形状です。

しかしながら、元通り取り付けられなくなって、シロッコファンが回りながら飛び出してきたら怖い!と、妄想がたくましいワタシとしては怯えるわけです。
当初は外さずに割り箸とぼろ布で地道に拭き取るという掃除をしていました。
首をフードに突っ込んでの作業は身体に悪そうです。
ええい、まだるっこしい、割り箸とぼろ布では完璧な掃除は無理だ!と、業を煮やしたので、前回掃除した時に思い切って外しにかかりました。
蝶ねじがガッチリ固くて、握力43を持ってしてもなかなか動かず、諦めかけたのですが(我が家の最大握力はワタシなので)タオルでくるんで回したら動きました〜
バケツに水と洗剤を入れて、そこにシロッコファンをジャブンしまして、古い歯ブラシで洗いました。
外さずに洗っていた時はわかりませんでしたが、シロッコファンの裏側にも羽があって、げ。となりました。今まで表側しか掃除できていませんでしたので、裏側は初洗いとなり苦労しました。
洗った後、無事に取り付けもできたので、今回は臆することなく外して洗いました。
前回の経験のおかげで難なくキレイに掃除ができてスッキリです。強敵をやっつけることが出来ました。
ワタシのなかで、もう一か所、外して掃除しないとダメかな〜、と思っていた箇所があります。
洗濯機の排水口です。床にある排水パイプの終点部分です。洗濯機の説明書に、外してお手入れしてください、とあります。え?こんな所、外して洗うのですか?当然なんでしょうか、と聞きたくなりますが。
ここも、外したはいいが元通りに出来なかった場合を考えると怖い所です。でも、掃除しないでゴミなどが溜まりまくって悪臭・水漏れも怖いではないですか。
そんなワタシの不安を察知したかのように、先日、千代さんが例によってドジを踏みました。
日曜の夜、外出から帰宅したワタシに、
「ねーちゃん、嫌な話があるの、洗濯機がおかしいの、すごいことになってる」と訴える千代さん。
またあ。なんですか?何事ですか
「ゴミがたくさん湧いてきて、脱水終わった洗濯物にビッチリくっついてるの」と言う千代さん。
洗濯機にゴミが湧く?恐ろしいではないですか。
どれどれ、と現場を見ましたら、確かに洗いあがった洗濯物にグレーっぽい色の付着物が無数に貼りついていました。
げ。なんじゃ、こりゃ。

ゴミが湧いたのか?と千代さんの言葉を鵜呑みにしそうになりかけましたが、
「どうしてこんなに統一された色合いなんだろうか」と思ったワタシ。
洗濯槽をのぞき込むと、同じ色合いのゴミがくっついていました。
つまんでよくよく見ましたら、
え〜と、これは新聞紙ではないでしょうか。字、書いてあるし。
「お母さん、これ新聞紙じゃないの?」
とワタシ。
「え?!・・あ!!そうだ!洗濯物と一緒に持ってきて、そのまま入れちゃったんだ!」
と、千代さん。
何という事を。千代さん、新聞紙を洗濯機で洗ってしまいました。
昔、千円札を洗ったり(脱水されてシワシワの仕上がり)、十円玉を洗ったり(キレイな十円に変身)した事もある千代さんですが、新聞紙は初めてです。
新種のドジです。
お札は洗っても破れませんが、新聞紙はダメでした。散り散りバラバラです。
でも、ゴミが湧いてくる怪奇現象じゃなくて良かったです。
洗濯物は乾かして、はたいてからもう一度洗えばいいだろう、となりました。
が、気になるのは洗濯機です。
洗濯槽に残った新聞紙は千代さんが取り除き、ゴミ受け部分はワタシが洗いましたが、排水と一緒に流れた破片があるのでは?と気になります。
とりあえず、洗濯槽を洗浄するコースで洗い流そう、となりました。
洗い流したら、新聞紙の残骸も排水口にも流れるでしょうね。
掃除しなくちゃと思っていた排水口に新聞紙が詰まっているのを思い描いてしまいます。
やはり一度あそこを開けてみろ、ということか。
説明書を見ましたが、排水口掃除に関して詳しく書いてないんです。
部品のイラストに、洗ってキラキラ、みたいな絵があるだけで、どうやって外すのか、なんも記載されていません。キラキラ描かなくていいから、段取りを書いてくれ!と思うワタシ。別紙のマニュアルがあるのか不明ですが、手っ取り早くネットで検索です。
夜のうちに似たようなタイプのお掃除方法を調べて、翌日、いざ作業開始。給水も止めて、コンセントも抜きました。
「お父さん、今から開けるからね!」
と、父に一応声掛け。
「そんなところ、外して大丈夫か」と、不安を煽る父。
住宅関係の仕事をしていた父ですが、洗濯機に関してはぜんぜん頼りになりません。が、一人より二人です。惨事になった時の、気持ちの保険です。
開けると言ったら開けるんだ、とワタシ。
作業の導入部、ロックナットという丸い部品を回そうとしましたが、これまた固い。もっと簡単に回せると思っていたのですが、うんともすんとも動きません。
「ねーちゃんの力で開かないなら開けちゃダメな所だ。やめておけ」
と、消極的な父。怪力みたいに言わないでくださいよ。高校生男子程度の握力なんですから。
「開くはずだ、動け、コノヤロー」とスイッチの入ってしまったワタシ。でも、全然動きません。
ここが回ってくれないと話になりません。
この先、この排水口の下がどうなっているか気にしながら生きていくのは嫌だ(大げさ)と、ロックナットをタオルで包んでから回してみました。
動きました!やった〜 なんだ、ちょろいじゃないか。
レンジフードの蝶ねじと同じですね、なんでも素手でやろうとするからダメなんですね、タオル、使いましょう、と、学習しました。
で、パイプを引き抜いて、恐る恐る排水口にはまっていた部品を見てみましたら。
あれ?何も詰まってない。汚れてないし、洗う必要もない状態でした。
少し前にそれ用の洗剤をぶち込んで洗濯槽の洗浄をやったからでしょうか。
新聞紙は2,3枚だったそうなので、ほとんどが洗濯物にくっついてしまっていたようです。
大きな残骸は、流れずに洗濯槽に残っていたんだろうと思われます。
今回、排水口はこのままで大丈夫のようなので、元通りにパイプを差し込み、ロックナットを締めました。水漏れしたら大変なので、「こんなに締め付けたの誰だ」と次回思うに違いないほど締めました。
直後、洗濯してみたところ、排水も問題なく、正常に出来たので取り付けも無事成功です。
気になっていた洗濯機排水口の開け方もわかったので、今後は掃除もしたい放題です。
千代さんが再び新聞紙を洗ってしまっても(やめてほしいですが)、もう怖くありません。
ずっと気になっていたことが解決しました。千代さんのおかげということにしておきましょう。